2017/07/31
これまで薄毛対策、育毛のためには、頭皮に直接塗るトニックタイプのいわゆる育毛剤が主流でした。しかし近年、AGA(男性型脱毛症)の治療薬が製品化され、育毛剤、生活習慣の改善と共に、複合的に用いられるようになってきました。
そのAGA(男性型脱毛症)の治療薬として、今、人気を二分する薬が「プロペシア」と「ザガーロ」です。もちろん薬ですから、どちらがいいというわけでなく、使用できる人できない人がいます。詳しくは医師の診察が必要ですが、ここではプロペシアとザガーロの簡単な紹介と、違いをご説明します。
フィナステリド薬プロペシア
プロペシアは「フィナステリド」を有効成分とする薬です。AGA(男性型脱毛症)治療薬としてMSDにより世界で初めて製品化された薬で、今や世界60か国以上で承認され、世界シェアNo.1の座にあります。
日本でも承認されており、それどころかフィナステリドを使った薬としてはファイザーから、その名も「ファイザー」というジェネリック医薬品も発売されています。というわけで、ここではフィナステリド薬の代表としてプロペシアを紹介しています。
デュタステリド薬ザガーロ
一方、ザガーロは「デュタステリド」を有効成分としたAGA(男性型脱毛症)治療薬です。グラクソ・スミスクラインが開発した薬ですが、もとは2001年に前立腺肥大症(BPH)の治療薬として製品化され、世界102か国以上で承認済み。BPH治療では、国内でも20%以上のシェアがあり、多くの人がBPH治療用に服用しています。
それがAGA(男性型脱毛症)治療薬として、韓国に次いで世界で2番目に承認されて、育毛の分野でも話題を集めることになったというわけです。
DHT(ジヒドロテストステロン)
プロペシアもザガーロもAGA(男性型脱毛症)の原因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンを抑制することが治療のアプローチとなります。DHT(ジヒドロテストステロン)によって髪の毛は十分成長しないまま退行期に突入します。そのため、ヘアーサイクルが短くなり、髪が次第に細く短くなって、薄毛へ……というのがその仕組み。
プロペシアやザガーロといったAGA(男性型脱毛症)はDHT(ジヒドロテストステロン)の産生するための5α還元酵素の働きを阻害し、髪の毛の成長を正常な状態に近づけてくれるのです。
ただ、フィナステリドもデュタステリドも女性や子供には、触れることさえNGという注意喚起がなされています。皮ふからでも吸収されるので、生殖器官等の発達に影響を及ぼすおそれがあるとされているので要注意です。
プロペシアとザガーロの相違点
ではプロペシアとザガーロのどちらを求めるべきか、それぞれの相違点を知っておきましょう。
AGA(男性型脱毛症)治療薬としては後発のザガーロですが、機能が追加されています。というのは5α還元酵素には1型と2型があり、プロペシアが2型のみ阻害するのに対し、ザガーロは両方とも阻害します。
それではザガーロのほうがよさそうですが、当然ザガーロが高価で、まだ扱っている病院が少ないようです。それぞれ同様の副作用(勃起不全、性欲減退、射精障害、乳房障害、など)があり、まずプロペシアで試してみる、という方も多いようです。
以上、プロペシアとザガーロの簡単な紹介でしたが、詳しく知りたい方は、それぞれのレポートページ(作成中)を参照してください。